こんにちは。安水建築事務所代表の安水です。当事務所を開設して、早いもので24年が経ちました。開設当初は、何もかもが手探りで、悩むことの連続でした。しかし、たくさんの方々との出会いに支えられ、設計・監理、確認申請、住宅検査、建物調査、耐震診断、さらには欠陥住宅で苦しんでおられる方々のご相談まで、実に多くの現場と経験を積ませていただきました。時には、問題解決のため裁判所に足を運ぶこともありました。
私の建築人生において、最も大きな出来事は、平成7年1月17日の阪神・淡路大震災です。午前5時46分、今でも鮮明に覚えています。当時、私は西宮市の中心部、まさに激震地の真っただ中に住んでおりました。夢うつつのままトイレへ立ち上がろうとした瞬間、「どどどーっ」という異様な音とともに、激しい揺れに襲われました。家具は倒れ、食器は割れ、家の中は見るも無残な状態となりました。揺れがおさまり外へ出ると、周囲の木造住宅は倒壊し、まるで戦場のような光景が広がっていました。
私は幸いにも鉄筋コンクリート造のマンションに住んでいたため無事でしたが、多くの尊い命と財産が奪われ、家族の幸せが一瞬にして失われた現実を目の当たりにし、建築に携わる者としての無力さを強く痛感しました。
その後も、耐震偽装事件、東日本大震災、熊本地震と、建築の信頼や安全を根底から揺るがす出来事が続きました。建築士という仕事は、単に建物をつくる仕事ではありません。人の命と財産、そして人生そのものに深く関わる、極めて責任の重い仕事なのだと、私はこれらの出来事から改めて学びました。
住宅は、多くの方にとって一生に一度の、最も大きな買い物です。「絶対に失敗したくない」「安心・安全で快適な家で、家族と幸せに暮らしたい」——これは、住まいづくりを考えるすべての方に共通する願いだと思います。その大切な想いに寄り添い、期待に応えることができたとき、お客様に心から喜んでいただけます。そして、その喜びこそが、私自身の何よりの原動力になっています。
建築を志して46年、事務所開設から24年。これまでに培ってきた経験と知識のすべてを注ぎ、「人の命と財産を守り、人を幸せにする住まいづくり」を信念として、これからも一棟一棟、誠実に取り組んでまいります。この想いに共感してくださった方は、どうぞお気軽に、安水建築事務所の扉をたたいてください。
令和7年10月4日
安水建築事務所
主宰 安水 正
(あんしん住宅相談室)
